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坐禅のすすめ

坐禅のすすめ

 日常生活の中で仕事や家事に追われ、気がつけば一日がおわり、一ヶ月が過ぎ、一年が経ってしまっていると感じるあなたへ坐禅をおすすめ致します。手を組み、足を組んですべての“行い”から離れ心静かに坐る時、本来の自分というものが見えてきます。

 久しぶりの休日、旅行に出かけると普段耳に入らなかった鳥の鳴き声や川のせせらぎ、沈む夕日に感動したりします。“忙”という字は“?”こころを“亡”なくすと書くように、忙しさによって本当は見えるもの、聞こえるものが感じられなくなっているのです。姿勢を調え、呼吸を調えて坐ることにより心が調えられ、あるがままに物事が捉えられるようになる。

 もちろん続けていくことが大切ではありますが、まずは第一歩を踏み出してみましょう。

隣位問訊

(1) 隣位問訊(りんいもんじん)

 初めに、自分の坐る位置を決め、足下に坐蒲を置き、坐る場所に向かって合掌低頭(がっしょうていず)します。
 “隣位”つまり隣に坐る方への挨拶の意味があります。合掌低頭とは、手を合わせたまま一礼することです。


対坐問訊

(2) 対坐問訊(たいざもんじん)

 次に右回りをして坐る場所とは反対方向に向かって合掌低頭します。“対坐”つまり向かい側に坐る方への挨拶の意味があります。


面壁

(3) 面壁(めんぺき)

 問訊が終わったところでもう一度右回りして坐蒲の上に腰を下ろします。その時、壁に向かって坐るようにします。


結跏趺坐

(4) 結跏趺坐(けっかふざ)

 お釈迦さまが悟りを開かれた時の坐り方で両足をくみます。
 右の足を左の股の上に深くのせ、次に左の足を右の股の上にのせます。


半跏趺坐

(5) 半跏趺坐(はんかふざ)

 両足をくむのが難しい場合は片足でも構いません。
 左の足を右の股の上に深くのせ、右の足は左の股の下にくぐらせます。
 結跏趺坐でも半跏趺坐でも肝心なのは、両膝がしっかりと地につき、お尻と三点で体を支えることです。
 坐蒲を動かすなどして、三点で支えられるよう調整して下さい。


法界定印

(6) 法界定印(ほっかいじょういん)

 体の位置が決まったら次は手の位置です。
 右の手のひらを上向きにして同じように左の手のひらを重ねます。
 次に両方の親指の先をかすかに接触させ卵形にし、くんだ足の上にのせます。


左右揺振

(7) 左右揺振(さゆうようしん)

 体を振り子のように左右に動かします。
 最初は大きく、次第に小さくして最後に真ん中で止めます。
 こうすることで体の位置がしっかりと決まります。


姿勢を調える

(8) 姿勢を調える

 背筋をまっすぐに伸ばし、あごを軽くひいて頭が体の中心になるようにします。
 視線は斜め45度、約1メートル先を静かに見下ろします。
 この時、視線と一緒に顔も下を向いてしまいますが、顔は正面を向くよう心がけましょう。


(9) 欠気一息(かんきいっそく)

 姿勢を調えたら次に呼吸を調えます。
 まず鼻から大きく息を吸い込み、口を軽く開け、歯の間から静かにゆっくりと息を吐き出します。
 この時、体の中の空気をすべて入れ換えるような気持ちで腹式呼吸を行うとよいでしょう。
 この深呼吸を数回行い、あとは自然の鼻からの呼吸にまかせます。
 深呼吸が終わると歯をしっかりと噛み合わせて口を閉じ、舌先を上あごの歯の付け根に軽く押し当て、口の中に隙間を作らないようにして坐りましょう。


(10) 坐禅開始

 姿勢が調い、呼吸が調ったらいよいよ坐禅の開始です。
 坐り始めるとさまざまな思いが頭をよぎります。
 車の通る音や動物の鳴き声、雨の音なども聞こえてくるでしょう。
 そういった雑念や周りの現象にとらわれないよう心がけましょう。
 雲が通り過ぎるようにすべてを受け流していくうちに、
 最初はざわついていた心が次第に落ち着いてくることでしょう。
 これが坐禅をする上で大切な
 『調身』姿勢を調えること
 『調息』呼吸を調えること
 『調心』心を調えることです。


合掌低頭 左右揺振

(11) 坐禅終了

 足をくんだまま合掌低頭します。
 次に手のひらを上向きにして両膝の上にのせ、左右揺振します。
 始める時とは反対に、始めは小さく次第に大きく体を揺らしていきます。
 こうすることで足のしびれや体の緊張が解けてきます。
 足のしびれが取れたところで坐っていた坐蒲や座布団を元の形に直します。
 最後に立ち上がり、隣位問訊、対坐問訊をして坐禅は終了です。

終わりに

 もっと本格的に坐禅をしたいという方は山口県曹洞宗青年会で毎年6月~7月頃頃に“緑蔭禅の集い”を開催していますのでご参加下さい。

 また山口県内でも定期的に坐禅会を行っているお寺があります。まずは山口県曹洞宗青年会事務局まで、お問い合わせください。